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研さん積み技術習得 みやま市 久冨幸仁さん

ナス作りへの努力を惜しまない久冨さん
ナス作りへの努力を惜しまない久冨さん

 今回取材したのは、久冨幸仁さん(31)。みやま市瀬高町でも有数の栽培面積を誇るナス農家だ。久冨さんは就農して5年目。以前は福岡の食品会社に勤めていたが、東京に転勤になることをきっかけに仕事を辞め、もともと農家だった実家を継いだ。

 現在は父親と二代で経営を行っており、ナスを主要作物として、他にも米、麦、オクラを栽培している。オクラは久冨さんが任されており、独自の栽培方法を開発しながら常に工夫を欠かさない。

 苗の根元に水を引き、日中に温度を上げて夜にその水を湯たんぽ代わりにすることで地温を上げる。こうすることでオクラの成長が促成され、早期出荷が可能になる。

 この技術を習得するため、自ら柳川にある農家まで足を運び、参考にしながら研究を重ねたという久冨さんからは、真摯(しんし)に農業と向き合う姿勢が見えた。

 また、一度会社で働いた経験から、父親が一人で農業を営む偉大さにあらためて気付いたという。視野も広がり、現在では地域とのコミュニティーにも目を向け、積極的に地域貢献に取り組んでいる。

 久冨さんにとって農業を二文字で表すと「努力」。会社員と違い休みがなく収穫時期の繁忙さはあるが、頑張った分の結果をすぐに実感できることが農業の魅力という。愚直に、決して努力を怠らない久冨さん。ますます地域に貢献し、日本の農業の重要な担い手となることだろう。

 

大学生記者 九州大学 山田奈実
大学生記者 九州大学 山田奈実