学ぶ:ぐるり直売所 大学生記者が行く!

農作物全て有機農法 那珂川町 佐伯隆嘉さん

農業は恋人という佐伯さん
農業は恋人という佐伯さん

 無農薬・無化学肥料での栽培を実践する佐伯隆嘉さん(33)。今回はそんな若手農家の熱い思いを取材した。佐伯さんは那珂川町で農業を始めて5年目。東京や海外での生活を経て、その後、一から農業を始めたという珍しい経歴だ。

 栽培作目はさまざまで、米や季節に応じた露地野菜、ハウスでのトマト栽培と多岐にわたり、全ての農作物で有機農法を実践している。販売は対面販売が中心。地域の宅配サービスを行う他に、毎週金曜日は福岡市中央区の薬院で直売を行うなど、積極的だ。

 「対面販売は面白い。お客さまには厳しいことも言われるが、次に生かせる」と、常に消費者の目線を大切にし、試行錯誤をしながら改善してきた。今では、直売所は常連客でいっぱいだという。

 佐伯さんは、海外旅行の経験から地域のコミュニティーの心地良さ、そして東京暮らしでの食の影響力を感じたことがきっかけとなって就農した。当時は自分のためと思い農業を始めたが、今では自分以外の周りの多くの人にも健康になってほしいという思いが強くなっているそうだ。

 そんな、強い芯もしなやかさも兼ね備えた佐伯さんにとって、農業は「恋人」。「時々野菜は言うことを聞かないこともあるけど、尽くしてあげるとその分、成果として返ってくる」という。ひたむきに農業を愛する佐伯さんの姿は、農業への強いこだわりを感じた。

 

大学生記者 九州大学 山田奈実
大学生記者 九州大学 山田奈実