学ぶ:ぐるり直売所 大学生記者が行く!

炭を活用し卵本来の味 JA北九かっぱの里若松店 中西祐太郎さん

今後の目標に夢が膨らむ中西さん
今後の目標に夢が膨らむ中西さん

 潮風そよぐ響灘の近くにある、若松区の「JA北九かっぱの里若松店」は、新鮮な野菜が並ぶ活気あふれる直売所だ。そこに、人気のこだわり卵、鶏肉の加工品などを出荷している中西祐太郎さん(25)を取材した。

 中西さんは鹿児島大学農学部を卒業。1921(大正10)年から続く、なかにし養鶏場の4代目だ。高校在学中は獣医師を目指した時期もあったが、養鶏場の評判をお客さんから聞いたりする中で、養鶏がしたいと思った。現在は家族で営み、6000羽近くの鶏を平飼いとゲージで半数ずつ飼育する。

 中西さんは「健康な鶏からおいしい卵が生まれる」という父親の考え方を大切に、環境、飼料、水の三つにこだわっている。

 そのこだわりは鶏の環境づくりや飼料、水全てに炭を活用していること。炭には消臭効果や調湿効果などがあり、鶏舎に炭を敷くことでストレスを減らす環境をつくっている。飼料はシイタケの発酵菌床や卵黄油などに加え、炭を配合した自家配合飼料を使い、鶏の健康に気を配る。

 水は、若松の地下水に備長炭を入れ電圧をかけることで、ミネラル豊富なイオン水を作っている。全てに炭を活用することで、鶏ふんやゲージも臭くならないため、鶏や人にとても優しい環境ができている。炭の力を最大限に使い切り、鶏の卵、本来の味を引き出しているのが中西さんのこだわりだ。

 健康に育った鶏の卵はおいしいと、消費者に好評だ。早速、平飼い卵を食べてみると、とても濃厚で何度も食べたくなる味だった。

 今後の目標は、卵を加工してケーキや菓子を開発していきたいという。鶏の健康を第一に考え愛情とこだわりをもって育てている中西さんの卵をぜひ、ご賞味いただきたい。

 

大学生記者 福岡教育大学 濵田賢人さん
大学生記者 福岡教育大学 濵田賢人