食べ物の約6割は海外からの輸入に頼っています。
食料が自分の国でどれくらい作られているかを表す数字「食料自給率」。現在、日本はその数字がわずか40%(カロリーべース)です(平成19年農林水産省「食料自給表」)。四季を楽しみ、感謝の心を学ぶことができる「食」を、もっと考える必要があるのです。
農作物を作る人や土地が減っています。
農家の高齢化、後継者不足により、塵 産物の生産量が減少傾向にあります。同時に、農地としては使われなくなった、耕作放棄地も増えています。
そこで今注目されているのが、地域で採れた農産物を地域で消費しようとい う「地産地消」の考えです。
参考情報1:「地産地消」に関して、こんな言葉もあります。
身土不二(しんどふじ)
「身と土は切り離せない」つまり「 その人が生まれ育った地域の食べものが身体に良い」とする考えです。
フードマイレージ
「食料の輸送距離」のことです。主産地と消費地が遠くなると、輸送にかかるエネルギーがかかり、地球環境に大きな負担をかけることになります。「地産地消」は、このフードマイレージを低く抑えることができるという意味ても有効なのです。
参考情報2:日本食をめぐる状況
国民の生活水準が向上し、多様な食生活が楽しめるようになった一方で、食を取り巻く環境が 急激に変化しています。(1)食の安全(2)食の供給(3)地球環境への影響など、解決すべき課題は 山積みです。日本の食料自給率はカロリーペースで約40%と、先進国のなかでも最低の水準 にとどまっており、食を大きく 海外に依存している状況です。このためフードマイレージの増加や世界食料危機が起きた場合の影響が心配されています。